lucky rubbit

東方アレンジャーが東方アレンジを語る(かもしれない)。

Xe - in the dark

 

Drill'n'Bass

高速で細かいブレイクビーツが特徴の"Drill'n'Bass"。

そのルーツは90年代のイギリス、コーンウォール地方を拠点に活動していた"Aphex Twin"、"Squarepusher"ら、所謂「コーンウォール一派」のスタイルとされている。

 本当は彼らのスタイルを"Drill'n'Bass"と呼ぶのであってジャンル名ではない、という話は置いておいて。

 

The Flashbulb 

 コメントで言及されているこのアーティストの曲を紹介しよう。

 


The Flashbulb - Passage D

 

 

ピアノの演奏に高速なブレイクビーツを載せ、狂気を垣間見せる曲となっている。

この頃の彼の作風は、ミュージカルなウワモノに飽きさせないブレイクビーツを載せた曲が多かった。

 

そして、ピアノのアルペジオは紹介するアレンジに似ている。

おそらく影響を受けているであろう。

そして何よりも、The Flashbulbを知っているニコ動民の知見の深さには驚かされる。

 

Drill'n'Bassの難しさ

アレンジの経験があるので言えるが、Drill'n'Bassは工数の割に合わないスタイルであり、とにかく飽きのこないパターンを作るのが難しい。

手作業でサンプルを刻んで、それらを再構築する。

1小節にかける時間は計り知れない。

そのため、慢心からコピペを多用する。

すると、たちまちつまらないパターンとなってしまう。

 

氏のアレンジは本当に飽きのこない仕上がりになっている。

知ってから既に六年経つが、それでもいまだに聴ける。

そんなアレンジ。

 

余談

このアレンジを聴くと思い出すのがこれ。


Nikakoi Climb

ハットの刻みがなんとなく似ている。

しかし恐らく、私が幼少期に初めて聴いたDrill'n'Bassで、思い出補正がかかっているからであろう。

変な英才教育を受けて育ってしまった...。